SFで定番の青い肌の宇宙人。実際の動物で居る?
SFで青い肌の宇宙人が描かれるのは、青い皮膚の陸上動物が非常に少ないため、地球上にはあまり存在しない色として、異星人のイメージに結びつけやすいという側面があるのかもしれません。
地球上の陸上動物で、青い皮膚を持つ例としては、以下のような動物がいます。
1. 両生類
🔵 青いヤドクガエル
その名の通り鮮やかな青い皮膚を持つカエルです。これは両生類で、皮膚に青い色素(シアノフォア)を持つ唯一の脊椎動物だと紹介されることもあります。
2. 哺乳類
🔵 マンドリル
霊長類の一種で、顔や臀部の皮膚が非常に鮮やかな赤と青をしています。特に青色は、皮膚のコラーゲン繊維の平行配列によって生じる構造色の一種であるとされています。哺乳類の中では最も色彩豊かな動物の一つです。
🔵 ブルーヌー(オグロヌー)
体毛の色から「ブルー」の名がついていますが、皮膚の色というより、青みがかった灰色の体毛を持ちます。
3. 鳥類(羽毛のない部分)
🔵 ヒクイドリ
頭部から頸部にかけて羽毛がなく、露出した皮膚が鮮やかな青色をしています。この色も色素によるものではなく、羽毛の青色と同じく構造色によるものと考えられています。
補足:青い色と色素について
多くの動物の「青」は、カエルや魚の一部の種を除いて、色素によるものではなく、皮膚や羽毛の表面の微細な構造が光を散乱・干渉させることによって青く見える「構造色」です。
SFでの「青い肌」の宇宙人は、地球上では非常に目立つ色であり、異質性や神秘性を表現するのに適していると言えるでしょう。